私は、毎日が楽しみで仕方なかった。





健史に会えることが
なによりの幸福だった。






―――ガサッ




この音の持ち主はわかっている。



「――健史ね。」



私はゆっくりと音のする方を見た。





「またか…。
なんでアクマはすぐにわかんだよ」




そこには
学生服のほっそりとした健史が立っていた。