こころは、涙を堪えトイレに向かった。トイレに着くなり、声を殺し泣いた。お互いに一緒に居たいのにどうして…と

目を冷やし、鏡を見て笑顔を作り席に戻り、食事をした。

貴重な時間がどんどん過ぎていく。と、そこに迎えが来た。

会ってもまた引き裂かれる。お互いにそんな切ない思いをするなら、会うのが辛くなるのは、当たり前。もう、会わないほうがいいのかもしれない。

どうしたらいいの?
お互いに一緒に居たいのに
無情にも時間が過ぎていく。

娘も何も話せず、うつむいたまま。

あの頃に戻れたら…、絶対娘を離さない…
自分を恨んだ。

時が、親子の心の溝を大きくしてしまった。

そうしているうちに、迎えが来た。

はー私は、弱く情けない人間。

娘は、顔を見せずうつむいたまま、行ってしまった。