その傷跡はとても痛々しいものだった。 腕も足も血が滲んだあとが残っていて、顔もキズだらけ。 この様子だと、きっと腹もだろう。 ボーッと突っ立っているあたし達に気付いたのか、恭哉は「ごめんね」と周りの女子に声をかけて、教室を出て行った。 ハッとして追いかけようと廊下に出たときには遅くて。 もう、恭哉は見えなくなっていた。 「『………』」 あたし達は、驚きのあまりに声も出なくなっていた。