そして、琴華さんの言葉を聞きながら目線を冬可に向けると、 『……』 こちらを切なそうに見ている冬可と目が合った。 ズキッ…。 傷んだ胸には気付かない振りをして。 『じゃあ琴華さん、失礼します。』 一応敬語を使い、屋上を後にした。 ―バタン 『……あ…』 屋上から下に続く階段を降りてるときに気付いた、手に持ったお弁当。 でも……。 …ま、いっか。 琴華さんって言う彼女さんが作ったお弁当があるみたいだし。 自分にそう言い聞かせて、舞のいる教室に歩を進めた。