そんな時、ふと悪しき考えが浮かぶ。 こんな静かな夜に、住宅付近を疾走したらどんなに気持ちがいいだろう、と。 * * * * * * 右肩からクラブバッグを、左肩にスクールバッグを下げ、白い息を吐きながら住宅街を抜けて公園に差し掛かる。 バッグをきつく掴んでいる手は寒さで赤くなり、痛みを伴った。