「まぁ、とりあえずコレだけの情報じゃ何も言えないわね。

情報が少なすぎるわ」


『じゃあ……!!!』


何故か急に目を輝かせた愛海に嫌な予感がする。


愛海がこの目をする時は大抵常識人の予想の範疇を軽くすっ飛ばす事を言い出すのだ。



「…何をする気??」

警戒しながら愛海を嫌そうに見る。


『由宇!!
情報が足りない時は聞き込み捜査だっ!!!』


「……へっ?
聞き込み??」


愛海にしては普通の答えが返ってきたことに思わず聞き返してしまう。

『そうだよッ!!常識。

この前風崎さんも言ってたよ』

「…風崎って、あの無気力探偵の??」

『そうそう』