『アタシねー、思ったんだけど、家庭の事情ってヤツなんじゃない?』 由宇に全てを話し終えた愛海は机に肘を付いて言った。 「なんでそれだけで家庭問題だと思うの??」 『カン』 由宇の不思議そうな質問に即答で答える愛海。 そんな愛海に由宇は頬を引き攣らせた。 「カンねー」 『な、なんだよっ!! その疑わしげな目は!!!! アタシのカンは当たるんだぞっ』 呆れたような目を向けられた愛海は失礼なっとむくれる。