そこか。
そこなのか、愛海が反応したのは。

というか馬鹿だという自覚はあったのか。
勉強が出来る出来ないではなく、本質的に馬鹿という。


「……あぁ。
馬鹿ジャナイ、馬鹿ジャナイ。」

どうでも良くなってきた真央は投げやり且つ棒読みな返答をして

(闇魔女は公の場で呼んだらまずいし、生徒会長っていう感じもしないから愛海先輩でいっか。

いや、でも先輩つけるのも不服だな…
ま、しょうがない。)

と結局自分で呼び方を考えたのだった。

「っつうか、こんなんが生徒会長でこの学校大丈夫かよ??」

『んー??
真央、何か言ったぁ???』

「いや、別に??」

ぽろっと零れてしまった言葉を誤魔化した真央は、

これからのスクールライフを想い、愛海に見つからないように隠れて小さくため息を吐いたのだった。