帰ろうと、クルッと体の向きを変えた愛海の目に映ったのはボーっとして歩いている真央の姿


『真央みーっけ☆』


心から楽しそうに笑い真央に近づく愛海の姿は普通の女子高生だ
……その表情に若干黒い笑みが見え隠れしていることに気が付かないとすれば、だが。


ライオンが近づいているのに気が付かない愚かなウサギは、ついに…


『えっと…真央君……で合ってる??』


真っ黒なオーラを漂わせたライオンに捕らえられた。

「はい??
はぁ、俺に何か用ですか?
生徒会長サン???」