「ん?
別に?
ただ愛海ちゃんを苛めたくなっただけよ♪」
『……』
うふっと笑う母を冷めた目で一瞥したアタシは、無言でリビングから出ようとした
そんなアタシを見て慌てたのか
「う、嘘ウソ!
もっと真剣な話があるの!!
ちょっとした冗談じゃない!!」
こんなつまらない冗談に付き合っていられるほどアタシは暇ではない
しかし、こうしていても開放させてもらえなさそうなので大人しく話を聞く体制に入った
アタシが素直に言うことを聞いたからか、母は満足げに話を始めた
アタシはこの時話を聞くべきではなかったのだ



