「アンタはいつの時代の日本人だっ!!!」 『平成』 愛海の開き直りは早かった。 …いや、人は窮地に立たされると怖いもの知らずになるのかもしれない。 「……もういい。 私が決める」 諦めた由宇はビシッと愛海の前に髪を突き出した。 「愛海、今から“愛斗”よ!! 死んでも間違えないでよね」 『…ボス。 死んだら間違えようがありません』 「黙れ」 『…はい』