いま、いま… チューしたの??


とか言って、狼狽える僕のお姫さま。



しましたよ、その可愛い唇に。

苺みたいにぷっくりした形が、あんまりにも美味しそうでしたのでね。


そう言ったら、顔を真っ赤にしてバカを連呼する。

そんな姿も愛しくて、彼女を呼ぶ。



おいで、こっち。


恨みがましい目で、僕を見つめる姫に苦笑して、譲歩する。


じゃあ、わたくしがそちらに参りましょう。


柔らかい髪を撫でて抱き締めた。

優しい香りがして、目を閉じる。



もうしないでね。


釘をさす、尖った口調も可愛くて、頷いたけど。

その約束は守れないよ。
そっと額にキスをして、囁いた。



愛してるよ、僕の可愛いお姫さま。






でも、早く大人になってね…