涙なんて流しても、何も変わらないってこともわかってるんだ。 なのに止まらない。 新井くんの前なのに… …頭が痛い。 その時、フワッとした感覚が一瞬したかと思うと私は意識を手放した。 ─────────── ────── 『夏希…お前ならできる。だから前に進んでくれ…』 無理だよ。 『大丈夫。お前ならできる』 そんな… 『俺が愛した女なんだから!自信持て!』 幸信…お願い。 私もそっちに連れて行って。