「部屋行こ?」
幸信の問いかけに私は顔を縦に振った。
部屋に入った私と幸信は同じように肩を揺らしていた。
もう……無理!
「「あはははは!」」
そうやって吹き出したのは二人同時。
「もう焦ったー!」
「ホント、焦ったわー」
しばらく二人の笑い声は止まなかった。
毎日が充実してる。
私達、ケンカは多いけど世間で言うように上手くいっているんじゃないかな?
幸せに、楽しく過ごせてる。
少なくとも私はそう思うよ……
ねぇ、幸信はどう思う?
……というか、幸信はどう思ってた?
ねぇ…
聞かせてよ。
その声を私に届けて?



