私は夏生や夏生の姉より学歴も良く、二ヶ国語話せることから、学歴のことで文句を云われることはなかった。そして顔についても。顔はどちらかというとハーフのようなので、人に間違えられるくらいだが、両親や祖父母は日本人だ。そして、私はお洒落をすることが好きで、洋服にはこだわっていた。そのおかげで、洋服についても云われなかった。

 唯一、云われるのは体型のことである。夏生と付き合い始めた頃から、十キロ近く体重が増えた。本当に幸せ太りだったと思う。

 姑達は、私と小姑を何かと比べたがり、唯一勝っているのは体型だと判断したのだろう。だから、私は体型のことばかり云われた。

 夏生が戻ってくると、私を攻撃していた言葉遣いは普通になり、また夏生が席を立てば、体型のことで小姑と比べられ、罵倒された。そんな日々が、繰り返されたのである。

 そして、姑、小姑の二人だけになると、私にお金をむしんした。姑と小姑と小姑の彼氏は、金使いが荒く、借金だらけだったのだ。


「あんた、このことは、お父さんや夏生には云うんじゃないよ」


 姑と小姑は、舅と夫の夏生に知られたくはないようだった。舅は私に対して、とても優しく、実の娘のように可愛がってくれたので、それも姑達には気に入らないことの一つだったのだろう。

 
「お姉ちゃんも、その服買ったばっかりなんだから、あんたは違うのに着替えな」 


「そうだよ、私は身体細いから、デブのあんたには似合わね〜んだよ」


 小姑は、私と同じ服を買ったらしいので、姑と小姑は私に着替えろと催促し、頬を叩かれた。