悪の姑シリーズ

 まず一郎専用のパソコンから砒素を購入。一郎はパソコンにパスワードを設定しており、周りの人間は妻さえもパスワードを知らないということを知っていた。それはホームパーティーをした時、みんなの前で一郎がこう云ったからだ。


『夫婦だってお互い、プライベートが必要だと思うんだ。だから妻には俺のパソコンのパスワードは秘密にしている。だからと云って浮気しているわけじゃないけどな』


 千香子は復讐計画を考え始めた時にそれを思い出し、わざと一郎のパソコンから砒素を買った。パスワードは何てことはない。書斎の本から適当な単語を抜き出しパスワードに設定していただけなのだから。それに気付いたのは掃除をした時、たまたま一冊だけ本が飛び出ており、何気なく開くとボールペンで一つの単語だけが丸で囲んであったのだ。ピンときた千香子は、一郎のパソコンのパスワードに入力してみたら開いたというわけだった。

 一郎が浮気しているということはなかったけれど、カツコに対し色々書かれていた。どうやら一郎はカツコを恐れているようで、父親を殺したのはカツコだったのではないかと疑っては否定している。

 確か父親は不慮の事故で亡くなったと聞いている。詳しくは分からないけれど、これは利用出来ると思った。