ハムパンマン

僕はなんとか低空飛行を保ち、森を出た。




森を出ると、公園で子供たちがブランコや砂遊びをして遊んでいて、それを見守るようにウサミ先生がベンチを座っていた。






「ウサミ先生こんにちわ」



「あらハムパンマンとカバ吉くんじゃない。こんにちわ。ハムパンマン大丈夫?」




「ええ。カバ吉くんくらいの重さなら背中に乗せても大丈夫ですから」




「そうじゃなくて、もう頭が握りこぶし一つ分しか残ってないわよ」





「カバ吉くん。もう降りてくれるかな」



「はぁ~い」
 





カバ吉くんは残りわずかな僕の頭を、名残惜しそうに見ながら砂場に向かっていった。