ハムパンマン

「ハムおじさん……それって」






僕はテーブルの上に置かれた肉の塊を指差した。






ハムおじさんは言う。








「んっ? なんだい。ハムパンマンも食べたいのかい。まったく食いしん坊だなぁ」







「そうじゃなくて」







「そういえば……チーターさん達は、僕が届けたハムサンドウィッチ、ちゃんと食べてくれたかなぁ」
 







チーターさん家のチー太くんがいなくなったのは一昨日。







その日ハムおじさんは新しいハムを燻製していた。







そのハムを・・・ハムおじさんは僕の頭に。







そして、そのハムで作ったサンドウィッチを、今日チー太くんの両親に。












気がつくと僕は間合いをつめて、ハムおじさんの首を絞めていた。