ハムパンマン

僕は先生と別れた後、山のふもとに向かった。





実は犯人には心当たりがあった。





この辺りで悪さをする奴は一人しかいない。




インキンマン。





黒ずんだ体躯に、全身に細かい毛がびっしりと生えている彼は、いつもみんなを困らせることばかりする。






この前もコンビニに置いてある雑誌のページをすべてドッグイヤーしてしまうという悪行に及んで、店長を困らせていた。







「絶対許さないぞ。インキンマン」
 






僕は怒りで起こる手の震えを抑えながら、山のふもとまで飛んでいった。