「夜は冷えるね」 「これ着て」 パサっと絢芽の肩にパーカーを羽織わせ、手を繋ぐ。 「…ありがとぅ」 ちょっと照れたような絢芽の表情に何も答えなかった。 「--円です」 レジの店員が値段を言い、絢芽が財布から金を取り出す前に俺が出した。 すると 「ダメ!私が出す!」 金を払い、荷物を受け取り店を出る俺の後を怒ってついてきた。 「涼くん!」 「俺が言ってんの。だから、いいの。ほら、行くよ」 空いてる方の手を差し出し、絢芽の手を取る。