「涼くん…あの人なに?」

近寄って来た絢芽ちゃんは、ウルッとした瞳を向け、?マークを浮かべている


「絢芽ちゃんのストーカー」

「…え?」


ウソ、とでも言いたげな表情を見せる

「黒いパーカー着て…」

「そんなの、脱げばどうにもなるよ」

「でも、なんで私のストー…」

「殺しとくから大丈夫」

「だ、ダメだよそんな…」

「ほら、ここ来て」


ボクは、絢芽ちゃんが喋る度に言葉を遮る

そして、無理矢理ボクの隣に座らせる


「あの、涼くん…?」

「ん?」

「あ、いや…なんでもな…」

「なんでもなくない」