「お願い、何年かは分かんないけど…」

「…ボクは「分かりました、楽しんで来て下さい。」


ボクの言葉を遮り、微笑んだ絢芽ちゃん。



「もう、絢芽ちゃんの両親はパリに行っちゃったんだけどね…」


「…え?」

驚いたように言うと

「出張先が丁度パリでね、だから、そのままパリにいるのよ。私達も今日の最終便で「仲良くな、さっさと行けよ。俺、早く絢芽と2人になりたいし」


「…そうね。もう、荷造りもしたし。じゃあ、行ってくるわ」

荷物を持ち、玄関まで行くと

「そう云えば、どっちの家のするの?」


「俺の家」