恋愛一色

俺は最近お小遣いで買った服を着て、出かけていく。


俺が遊びに行くと母さんに言うと、母さんは必ずお金をくれる。


遊ぶのには十分すぎるくらいなお金を俺にくれる。


だがいつも余ってしまう。
その余ったお金を母さんに返すが、母さんは受け取らない。


だから俺はその余ったお金をお菓子の缶の中にしまっておく。


その缶の中に沢山のお金が眠っている。


いつかこのお金で母さんに何かプレゼントをしようと密かに考えていた。


俺は約束の１０時に駅に着くよう、駅を目指す。


週末とあってか、駅には沢山の人たちで溢れていた。


俺はそんな中、真美を探す。


真美はまだ来ていないようだ。



俺は駅の前にある大きな時計を見る。



もう時計の針が１０時を回っていた。



『まだかな？』



俺は首を右、左と交互に振り、真美が来るのを待った。



待つのは好きじゃない。


待つのは嫌いだ。