体育館に着くと、何故か歓声が沸き起こる。


「ほら、ステージまで上がって」

「へ?なんで?」

「察しなさい。優勝のお祝いよ」

「は……?」



ポカンと口を開けたまま、柚莉にステージ下まで連れて行かれた。

同じくステージ下にいる陸。


「早く上がれ」

「う、うん…?」



訳がわからないままの状態で、ステージに上がる。

ちょっとだけ、眠気が醒めた。



その瞬間……。



「二人とも……全国高校生学力クイズ大会優勝おめでとう!」





満面の笑みを浮かべた松沢学園理事長が現れる。