杏樹と陸が会場を出た後……周りにいたパーティー参加者が騒ぎ始める。
「今の話が本当なら、私の会社も商談を考え直そう。人間性が欠けている方とは、良い仕事は出来ない」
「えっ!?」
重役の一人が、二宮に向かって、言った。
突然の申し出に、慌てる二宮。
「私もだ」
「私達の会社も再検討するよ」
次々と、二宮商事との契約を考え直すという声が上がってきた。
「……そんなっ! みなさん今まで、喜んで下さってたのに……」
オロオロし始める。
かばってくれる企業は、ひとつもない。
「神崎様のお嬢様に、危害を与えたのでは……君を信用出来ないね」
初老の重役が、二宮に向かって告げた。
この日……。
二宮商事の大半の商談契約が、白紙に戻されたのだった。
「今の話が本当なら、私の会社も商談を考え直そう。人間性が欠けている方とは、良い仕事は出来ない」
「えっ!?」
重役の一人が、二宮に向かって、言った。
突然の申し出に、慌てる二宮。
「私もだ」
「私達の会社も再検討するよ」
次々と、二宮商事との契約を考え直すという声が上がってきた。
「……そんなっ! みなさん今まで、喜んで下さってたのに……」
オロオロし始める。
かばってくれる企業は、ひとつもない。
「神崎様のお嬢様に、危害を与えたのでは……君を信用出来ないね」
初老の重役が、二宮に向かって告げた。
この日……。
二宮商事の大半の商談契約が、白紙に戻されたのだった。


