入ってすぐに、重役達から囲まれてしまう陸。
「ちょっと待ってろ」
そう言って、どこかへと行ってしまった。
どうすることも出来ず……繭ちゃんの手を握って、その場に立つことしか出来ない。
帰りたい……。
二宮さんに会いたくない。
だけど。
イヤなことは起きるもので。
会場内をグルリと見渡していた時だった。
一際目立つ……派手な女性。
離れた場所に立っていたのに、思いっきり目が合ってしまう。
あたしに気づいた瞬間……周りに振り撒いていた笑みが消え去った。
代わりに、憎しみを込めるような表情で……睨みつけられる。
あまりの怖さに、背筋が凍りついた。
そして、そのまま……あたしがいる方へ歩いて来る。
「ちょっと待ってろ」
そう言って、どこかへと行ってしまった。
どうすることも出来ず……繭ちゃんの手を握って、その場に立つことしか出来ない。
帰りたい……。
二宮さんに会いたくない。
だけど。
イヤなことは起きるもので。
会場内をグルリと見渡していた時だった。
一際目立つ……派手な女性。
離れた場所に立っていたのに、思いっきり目が合ってしまう。
あたしに気づいた瞬間……周りに振り撒いていた笑みが消え去った。
代わりに、憎しみを込めるような表情で……睨みつけられる。
あまりの怖さに、背筋が凍りついた。
そして、そのまま……あたしがいる方へ歩いて来る。


