ジロジロと見られて、顔から火が出そう。
「り、陸っ!」
「なに?」
キッと睨み付けたら、床に押し倒された。
何するんじゃあああ!?
羞恥と怒りが混ざって、頭がパンクしそう。
「お母さん来るってば……」
コイツを止めなきゃ、今見られたら……大問題になっちゃう!
なのに。
この変態バカ殿様は。
「よかった…………」
ホッとしたように息を吐いて、あたしの首筋に顔をうずめた。
全体重をかけて、背中に手をまわして抱きしめられる。
ど、どうした?
予想外のことに、パチパチと瞬きを繰り返した。
「陸?」
名前を呼んでみても、抱きしめる腕の力を強めるだけ。
「…………ちゃんと治ってよかった」
「え?」
耳の近くで囁くように言う。
「傷が残ったんじゃねぇかって……心配で」
力が抜けたように弱々しい声。
いつもの俺様で自信満々な陸じゃない。
「り、陸っ!」
「なに?」
キッと睨み付けたら、床に押し倒された。
何するんじゃあああ!?
羞恥と怒りが混ざって、頭がパンクしそう。
「お母さん来るってば……」
コイツを止めなきゃ、今見られたら……大問題になっちゃう!
なのに。
この変態バカ殿様は。
「よかった…………」
ホッとしたように息を吐いて、あたしの首筋に顔をうずめた。
全体重をかけて、背中に手をまわして抱きしめられる。
ど、どうした?
予想外のことに、パチパチと瞬きを繰り返した。
「陸?」
名前を呼んでみても、抱きしめる腕の力を強めるだけ。
「…………ちゃんと治ってよかった」
「え?」
耳の近くで囁くように言う。
「傷が残ったんじゃねぇかって……心配で」
力が抜けたように弱々しい声。
いつもの俺様で自信満々な陸じゃない。


