その度に、心の中にあった真っ暗い闇が消えていく。
闇から抜け出すのは、こんなに簡単だったんだ。
たった……気になることを聞きたい人に尋ねて、答えてもらっただけ。
言葉にするだけだった。
伝えるだけだった。
もっと早くに、これが出来ていたら……悩まずに済んだのに。
「……全部吐き出したか?」
「ううん……あと2つある」
小さく頭を振って、もう一度陸を見つめる。
「ごめんなさい、あたし浮気されたと思い込んでた。聞けばよかったのに、確かめることを忘れてた」
「ん。浮気なんか、一生しない」
ニッと笑う表情を見て、もっと陸を信じなきゃって思う。
「俺な、杏にベタ惚れだから」
「……バカっ」
大好きなこの人をもっと大切にしようと思った。
闇から抜け出すのは、こんなに簡単だったんだ。
たった……気になることを聞きたい人に尋ねて、答えてもらっただけ。
言葉にするだけだった。
伝えるだけだった。
もっと早くに、これが出来ていたら……悩まずに済んだのに。
「……全部吐き出したか?」
「ううん……あと2つある」
小さく頭を振って、もう一度陸を見つめる。
「ごめんなさい、あたし浮気されたと思い込んでた。聞けばよかったのに、確かめることを忘れてた」
「ん。浮気なんか、一生しない」
ニッと笑う表情を見て、もっと陸を信じなきゃって思う。
「俺な、杏にベタ惚れだから」
「……バカっ」
大好きなこの人をもっと大切にしようと思った。


