会長が座ったことで、ベッドが軋んだ。
布団に顔まで丸まっていたのを、ちょっとだけ下げて、鼻の辺りまで出す。
上を見ると、会長があたしを見ていた。
目が合うのは恥ずかしいので、ちょっとだけ逸らす。
「………眠れねぇのか」
普段の冷たい物言いとは違い、ぶっきらぼうではあるけど…会長にしては優しい問いかけ。
目元も幾分か柔らかくなってる気がした。
コクリと頷いてみせる。
「……どうした」
「………」
眠れない理由を尋ねられても、口には出せない。
しばらくあたしの返事を待っててくれた会長だけど、あたしが答えないとわかったのか、ふと笑みを作った。
「………すみません」
「別に謝ることじゃない」
話を聞いてくれようとしたのに、答えないことが申し訳なくなって目を伏せる。
「気にするな」
クスッと会長が笑った。
布団に顔まで丸まっていたのを、ちょっとだけ下げて、鼻の辺りまで出す。
上を見ると、会長があたしを見ていた。
目が合うのは恥ずかしいので、ちょっとだけ逸らす。
「………眠れねぇのか」
普段の冷たい物言いとは違い、ぶっきらぼうではあるけど…会長にしては優しい問いかけ。
目元も幾分か柔らかくなってる気がした。
コクリと頷いてみせる。
「……どうした」
「………」
眠れない理由を尋ねられても、口には出せない。
しばらくあたしの返事を待っててくれた会長だけど、あたしが答えないとわかったのか、ふと笑みを作った。
「………すみません」
「別に謝ることじゃない」
話を聞いてくれようとしたのに、答えないことが申し訳なくなって目を伏せる。
「気にするな」
クスッと会長が笑った。


