そこまでは、感動的でよかった。

零ちゃん達は、ニコニコ優しく笑ってくれてたし。


しかし、その笑みは、次第に恐ろしくなる。



「…で。はっきりと聞いてないことがあるんだけど」

「な…なあに……?」


零ちゃんとありさちゃんに挟まれ…顔を近づけられた。

美人さんだから、かなりの迫力があります……!


「滝本君との関係は?」

「へっ!?」

「みーちゃん、どうなの?」

ひゃぇ………!

今…それを聞くんですか!?

「………か……彼氏……です…」



自分で口にした途端に、顔が熱くなったのがわかった。

陸のことを自分から彼氏と言ったことが、ほとんどなかったから、恥ずかしくてたまらない。


「………チッ……」


会長の舌打ちが聞こえる。