制服のスカートを握りしめて、俯きがちに話す。


「……金曜日から、迷惑かけて…ごめんなさい」

「……」

「…家のことも黙ってて……ごめんなさい」

「……」


長い髪が、顔にかかり…影をつくった。



だけど、皆から帰って来た言葉は───…。


「まぁ…ちょっと驚いたけど、未子は未子で変わらないし…謝らなくていいわよ」

「…みーちゃんは、みーちゃんだったもん。これから変わるわけじゃないんでしょ?…なら良いよ」


ニッコリと笑顔で返してくれる。

2人はあたしの隣に座って、あたしの頭を撫でてくれた。


西国君や会長も、『気にしない。俺らの方が護ってもらってるんだから…感謝してる』と言ってくれた。



優しい皆に、感謝して…「ありがとう」と伝えた。