「……妖怪なんて、いるの?」
西国が尋ねる。
「…いるよ。そこら中に」
ボソッと杏が答えた。
「約2年前か、芸能界で、死因不明の殺人事件が起こっただろ?」
「うん…」
「それ、妖怪の仕業。ちなみに杏が、そいつを退治した」
「………」
全員の目が、杏に向けられる。
本人は、首筋に顔を埋めたまま動かねぇけど…。
「未子にそういう力があるのは、わかったけど…。別に、偽名まで使わなくても良いんじゃない?」
フーッ…。
もうひとつの秘密ですか…。
朝比奈の問い掛けに、全員が「そうだ」と首を振った。
「…偽名なのは、色々と理由があるが、1番の理由は……この学園が、金持ちばっかだからだな」
「へ…?東雲だから?」
「…東雲じゃなかったら、本名で編入してただろーな」
まだ…わからねぇか………。
西国が尋ねる。
「…いるよ。そこら中に」
ボソッと杏が答えた。
「約2年前か、芸能界で、死因不明の殺人事件が起こっただろ?」
「うん…」
「それ、妖怪の仕業。ちなみに杏が、そいつを退治した」
「………」
全員の目が、杏に向けられる。
本人は、首筋に顔を埋めたまま動かねぇけど…。
「未子にそういう力があるのは、わかったけど…。別に、偽名まで使わなくても良いんじゃない?」
フーッ…。
もうひとつの秘密ですか…。
朝比奈の問い掛けに、全員が「そうだ」と首を振った。
「…偽名なのは、色々と理由があるが、1番の理由は……この学園が、金持ちばっかだからだな」
「へ…?東雲だから?」
「…東雲じゃなかったら、本名で編入してただろーな」
まだ…わからねぇか………。


