ピンク色に色づいた頬、潤んだ瞳…少し上がった息づかい…。

さっきブラは、「息苦しい」と言って外したので…無遠慮で、Eの胸が押し付けられ……。

……さすが杏。誘うのが、天才。


「…説明が終わったら、たっぷりしてやる」

葛藤中の今は、それだけしか言えない。

「……約束だからね…」

ニコッと笑うと、また顔をうずめた。

どうやら…俺から離れるつもりは、毛頭ないらしい。


「仕方ねぇな……」

杏の体を抱き上げて、横向きにする。

そのままソファーに座ると、俺の首に、腕をまわしてきた。

ポンポンと背中を叩いて、寝かせる。


熱があるため、ぼーっとしているようだが、説明が終わるまでは、この体勢でいてもらおう。


ふと……生徒会メンバーを見る。

全員…目を見開いていた。