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「未子、食べないの?」

「うん……ちょっとお腹空いてないんだ」

「そう……」


午前8時。

気を張ってなきゃ、ぶっ倒れそうな体を叱咤し…朝ごはんを作った。

零ちゃんだけが、食べてて…あたしはお茶のみ。

何かをお腹に入れた方が良いんだろうけど、今食べたら吐きそう。


洗い物をするフリをして…素早く頭痛薬を飲んだ。

薬嫌いのあたしが、よく飲めたな……それほど、キツイのかもしれない。



支度をして…学園へ行く。

もちろん…零ちゃん達に、バレないようにカーディガンを着て。

カーディガンを着てたら、包帯と手形は、見えない。

大丈夫……陸の声を聞いたから、頑張れるはずだもん。