「ホテルって…一人で泊まったの?」

「ううん、閻魔大王もいたよ」


フルフルと首を振る。


「………なんでホテルにいた」

「アハハ…」

「みーちゃん?」


会長には睨まれ…ありさちゃんには、恐ろしい笑顔で微笑まれた。


「えっと…ですね。昨日は、パーティー会場の人混みで酔っちゃって…。気持ち悪かったから、庭園に行ったんだ」

「それで?」

「外に出ても、気持ち悪さは治らなくて…ちょうどパーティーに来てた閻魔大王に頼んで、あのホテルの一室で休むことにしたの」

「………」

「戻れる状態じゃなかったから、相澤君達に連絡したんだけど…」

「悪代官っていうのは?」

「アハハ…気持ち悪かったから、閻魔大王に着物脱ぐのを手伝ってもらったの。それを柚莉が面白がって、悪代官なんて言ったんだと思うよ」