「何の階段を登ったんだ」
「ひゃへっ…!?」
上から落ちてきた声に、ビクッと体が反応する。
顔を上げると、そこには…
「か、か、か、会長!」
「…吃りすぎ。コーヒーまだか」
「ま、ま、ま、まだです」
「何慌ててんだ」
あたしの真後ろに立ち、見下ろしている。
「な…何でもありません…」
ブルブルと顔を横に振った。
「………変な女」
「…ムカつく」
「早くリビングに、コーヒー持って来い」
「……はい」
会長の暴言にムカつきながらも、素直に従ってしまう。
なんせ…八岐大蛇ですからね。
リビングに戻る会長の後ろ姿に、せめての仕返しとして…あっかんべぇをした。
真っ正面からは、怖くてできません。


