白いドレス。

結い上げられた栗色の髪。

可愛らしく施された化粧。

普段より、数倍可愛くなってる柚莉が、ニコニコと笑顔であたしを見ていた。


「え…?なんで柚莉がここにいるの?」

「それはね……」


抱き着いていたままの柚莉が答えようとした瞬間―――。


「柚莉、先に行かないでよ。迷子になったら大変だろう?」

「だって…未子がいたんだもの」

「…あ、相澤君……!?」


柚莉を追って来たのか、柚莉の彼氏である相澤君が、やって来る。


「こんばんは、久しぶりだね」


あたしに抱き着いてる柚莉を諭し、離れさせて…ニコッと微笑んだ。


「…本当にキレイだね。アイツ、周りの男に妬くんじゃない?」

「アイツ?…妬く?」


相澤君の言葉が理解出来ず…首を傾げた。