ありえない世界に、ただただ脱帽…。

高校生が、こんなところに来て良いんですか?って感じ……。

だって…お店の中にいるお客さんは、どこかの会社の重役夫人みたいな人ばかり。


しかし―――…あたしの心配は、一瞬でなくなる。



「あら東雲学園のお嬢様方ね」

「本当だわ」


あたし達が着ている…東雲の制服を見て、重役夫人達は…ニコッと笑いかけて下さった。


東雲の制服ってスゴイ。

これを着てたら……お嬢様って思われるんだ。



「朝比奈様、いらっしゃいませ」

「急遽、予約してごめんなさいね。今夜、パーティーに行くから、お願いしますね?」

「かしこまりました」


ニッコリと笑った綺麗な女性達が、零ちゃんとありさちゃんの準備に取り掛かる。


あたしは、零ちゃんの後なので、しばらく待ちます。