妖怪退治の力があるのは、普通じゃないんだ。
あたしは………
幼い頃のように『化け物』とされるのが怖いだけ。
それと同時に、大好きな陸にまで……あたしの害が及ぶことが怖くてたまらない。
『気にすんな』って…陸なら言ってくれるだろうけど………なるべく言わない。
「誰かっていうのは……閻魔大王としか…」
「名前言え。住所と電話番号も」
・・・・。
会長……あたしの話、聞いてましたか?
「…ちょっと待って下さい。なんで会長が、あたしの大切な人について、知りたがるんですか?」
「いいから答えろ」
「佐藤太郎」
「でたらめ言うな」
「バレましたか。でも…名前だけは、絶対に言いませんから」
「………上等じゃねぇか」
クスッと口端を上げて笑う会長。
あたしは………
幼い頃のように『化け物』とされるのが怖いだけ。
それと同時に、大好きな陸にまで……あたしの害が及ぶことが怖くてたまらない。
『気にすんな』って…陸なら言ってくれるだろうけど………なるべく言わない。
「誰かっていうのは……閻魔大王としか…」
「名前言え。住所と電話番号も」
・・・・。
会長……あたしの話、聞いてましたか?
「…ちょっと待って下さい。なんで会長が、あたしの大切な人について、知りたがるんですか?」
「いいから答えろ」
「佐藤太郎」
「でたらめ言うな」
「バレましたか。でも…名前だけは、絶対に言いませんから」
「………上等じゃねぇか」
クスッと口端を上げて笑う会長。


