不思議で、首を横に傾げた。


「モタモタすんな。早く来い、メガネ女」

「……またメガネ女って言った」


女子が周りにいるせいで……不機嫌さがMAXらしい会長。

あたしに催促の言葉を言う。


だから……なんで会長と一緒に行かなきゃいけないのだ?


「一人で行って下さいよ…。あたしは、これ以上…女子にじろじろと見られたくないんですけど」

「………良いから来い」

「……………はい」


ギロっと血走った眼で睨まれ…仕方なく数メートル後ろをついて行った。


女子からの痛い視線を体中に受けながら……。




やっぱり会長は―――…山岐大蛇だな。


「…閻魔大王の陸とは、本当に大違い………」


ボソッと会長の背に向けて呟く。


閻魔大王も怖いけど……、それ以上に優しいもん。