―――――。
陸が――――。
戻って来ない―――…。
“ちょっと出てくるな”と言ってから……もう軽く30分が経過した。
あたし…30分くらいで……気が短い?
…仕事……忙しいのかな………。
今日は、あたしが会いたくなって…突然来たけど、陸には…良い迷惑だったかもしれない。
「帰った方が良いかな……?」
ソファーに縮こまって座り、膝を抱える。
「……う゛ー……ダメだな……」
同じ学校に通っていた時は、1日中放置されてても平気だったのに…。
今じゃ……その何分の1離れただけでも、寂しくてたまらない。
「……まだかな………」
ゴロンとソファーに横になった。
寝てたら……目が覚めた時には、隣にいてくれるかもしれない。
時計で時間を気にするよりかは…良いかも。
そう思って…あたしは、目を閉じた。


