翌日。


―――3年Ⅰ組。

今日は茶道のお稽古がある日。


多少…疲れ気味の中…、教室移動のため準備をしていた時だった。




「「「キャ――――!!」」」




「へ?」

「あらあら……」


女子生徒の黄色い声援を受けながら、

高瀬蓮会長が…あたし達のところまでやって来た。


なんで来たんだろう?

あ…そっか!零ちゃんに用事か!!



なんて思っていたのに………



「おい」

「はい?」


会長が足を止めたのは、あたしの席の前…。



「なんですか……」


「…3年Ⅰ組、吉川未子。本日付けで……生徒会役員に任命する」


「・・・・・は?」


「放課後は生徒会室に来い」


「・・・・」



ニヤッとちょっとだけ笑うと、颯爽と教室を出て行く。


話を聞いていた女子生徒の悲鳴がすごかったのは……言うまでもない。