男の子にも確認してみる。

「うん。この子とごっんこした」


雑鬼を見ながら、話してくれた。



7歳までは、子供は神のものとされる。

子供は大人達よりも妖怪が見えやすいんだ。


この男の子も妖怪達が“視えてる”。



この子を見た瞬間、雑鬼か何かが関わっていると感じた。

だから手当を引き受けた。



「あなたたちは雑鬼と呼ばれていても、充分に人を殺す力があるんだからね?いつもそのことを忘れないように」

『はい。本当にごめんなさい…』



後の言葉は、男の子に向けて言ったもの。


「ううん。もうだいじょうぶだよ、鬼さん泣かないで?」


一生懸命に手を伸ばして頭を撫でようとする男の子。