周りは、本物のお嬢様ばっかりだし…。

家柄の自慢話が止まらない。


某高級ブランドの新作バックを買っただの…

腕時計だの……服だの……アクセサリーだの……。


毎日……庶民のあたしに向けて…聞こえるように、自慢する。

羨ましいとは…ちっとも思いませんけどね。



「未子、気にしなくて良いからね」

「うん。」


心配してくれてる零ちゃんに、ニコッと微笑みかけて和室を出た。




編入して……1週間が経つ。


慣れない授業に、毎日クタクタ。


内容はすべて、幼少の頃に習っていたから、楽勝なんだけど……。

お嬢様ばっかりの生活がイヤだ。


零ちゃんとありさちゃんは、すっごく良い子で、普通に友達になれたんだけど……


他の子達は…『庶民のくせに』って感じで見下されてる。