零ちゃんによると、まだこの部屋の奥には……


仮眠用のベッドルーム、簡易的なキッチン……さらにはシャワー室まであるそうです。



「零ちゃん……何者?」

「副会長だよ」

「………えぇ!?」



会議用のテーブルの隣にあるコーナーソファーとローテーブル。


そこのソファーに座らせられると……零ちゃんが紅茶を入れてくれた。



「零ちゃんが、東雲学園の生徒会副会長?」

「そうよ」

「すごいね……」



熱い紅茶を口に運ぶ。

アッサムの香りが落ち着かせてくれた。



「……でも……なんであたしをここに連れて来たの?」

「ん〜〜〜それはね……」



零ちゃんが説明し始めようとした瞬間……


ガチャ…と入口の扉が開き……




「早かったな、零」




一人の男の子が生徒会室内に入って来た。