放課後になり、寮に帰ろうとしたら………



「未子!ちょっと付き合ってね」

「へっ…?」


荷物を鞄に詰めた零ちゃんが、あたしを呼び止める。


「良いからついて来てね?」

「あ……うん…?」


有無を言わせない満面の笑顔で、あたしの腕を引っ張ってきた。



特に寮に帰っても、することもないので、大人しくついて行く。



「零ちゃん、どこ行くの?」

「ん〜……ヒミツ♪」



ニコッと微笑まれた。


零さん、キレイ過ぎるんですけど…。





零ちゃんのあまりの美しさに、ノックアウトされたまま、長い廊下の歩いて行くと……



「着いたよ」

「え…?」



理事長室並に超豪華な観音扉があった。



その扉に掛けられていたプレートには―――…


《東雲学園生徒会室》の文字。