仕事で忙しいはずなのに、電話は出てくれるんだ。



でも…………。



「……重荷にはなりたくないなぁ……」


フーッと大きなため息をついて、教室の自分の席に座った。



ネックレスに腕時計……


他にもいっぱい…陸はあたしにくれているのに……

いっつも迷惑しか返してない。


こんなダメダメ彼女で良いのかな……?


すぐ怪我しちゃうし、甘えてばっかりだし……陸にとって、あたし…お荷物じゃないのかな……。



「………ハァ………」



チビチビ閻魔大王様のキーホルダーを両手で握りしめた。



この遠距離恋愛生活……


精神力と忍耐力…思いやり、信頼性が試されるな……。




陸のことを考えていたら、


いつの間にか……放課後になっていた。