「でもっ……!」
「たぶんね、出来るから」
ニコッと笑いかけて、階段を下りる。
「あらまぁ…度胸だけはあるのね?」
「はい」
「制限時間は10分よ。それ以上はゲームオーバー」
「はい」
先生の説明を聞きながら、チョークを持った。
ぼーっと問題を眺める。
「フ〜ン………」
正解率2%?
やってやろうじゃない。
「では、スタート」
先生の合図で、一度目を閉じ……ゆっくりと開けた。
「………あたしが勝てないのは、閻魔大王だけなんだよ」
クスッと口端を上げると、勢いよく解答を書きはじめる。
「………出来ましたよ?」
2分後…
手についたチョークの粉を払って、先生の方を向いた。