君しかいらない



ベッドの上に畳まれたままのパジャマ。

なんだかよく分からない書類でぐちゃぐちゃの机。



確かに

お父さんはここにいた。


今でも鮮明にその足跡が残る部屋。

お父さんのパジャマを抱きしめた途端

お葬式の日には一粒も零れなかった波だが

濁流のように溢れ出した。