君しかいらない


そう言って台所を出て行こうとした真琴が

足早に引き返して来た。

「そういえば、知也叔父さんももう少ししたら着くみたいだよ。

さっきメール来てた。」

「そうなんだ…

じゃあ急いで支度しなきゃね。」



いつも

知也の名前を聞くと

心臓が押し潰されそうに苦しくなる。